【アンティーク】伝統的なイギリス家具の様式をご紹介
モノを大量生産・大量消費することが主流になっている現代だからこそ、アンティークやヴィンテージへの強い魅力を感じている方も多くいます。中でも家具は、貴族階級のために生まれた伝統的で魅力あるさまざまな様式がみられます。
ここでは、伝統的なイギリス家具の様式について、いくつかご紹介していきます。
【シンプルで上品】ジャコビアン様式
「ジャコビアン様式」は、17世紀初頭のイギリスルネサンス期に台頭した様式です。直線的な造形で、オーク材を用いることが多いです。代表的なデザインとしては、回転させた木材に刃物を当てて成形する「挽きもの細工」で、その美しさから大流行となりました。
前身となったのはエリザベス様式でしたが、それよりもシンプルで上品な装飾が特徴です。
【豪華できらびやか】ウィリアム&メアリー様式
「ウィリアム&メアリー様式」は、17世紀の終わりごろに誕生した様式です。オランダの「バロック様式」の影響を強く受けており、メープル材やウォルナット材が多く使われています。
機能性よりも芸術性を追求したきらびやかな雰囲気と、左右対称(シンメトリー)のデザインが特徴的。
【自然を感じる自由なデザイン】ロココ様式
「ロココ様式」は、18世紀初頭から半ばにかけて流行した様式です。フランスの「ロココ調」に強く影響されて誕生したもので、従来とは異なる左右非対称(アシンメトリー)のデザインが特徴です。
曲線を多用した「ロカイユ装飾」や、いすやテーブルの脚先が丸まった「カブリオールレッグ」は今なお人気。貝や葉などの自然をモチーフに自由さを取り入れたその雰囲気は、見たものを明るくさせる独特の魅力があります。
【英国家具の黄金期】ジョージアン様式
「ジョージアン様式」は、18世紀初めから19世紀半ばまで流行した様式です。古き良きデザインが見直され、シンメトリーで洗練された雰囲気が特徴です。
この時代は産業革命が起こったことも影響し、英国家具の黄金期と呼ばれています。良く使われたのはマホガニー材で、大流行しました。
実用性と美しさを両立させたジョージアン様式は、ヨーロッパ全体にも影響を与えるようになります。
まとめ
伝統的なイギリス家具の様式を、いくつかご紹介しました。ジャコビアン様式やウィリアム&メアリー様式など、さまざまな種類があることがお判りいただけたかと思います。
モノを大量生産・大量消費する流れは、どの業界にも広まっています。インテリア業界も例外ではありません。ただ、そんな現代だからこそ、古き良き時代に憧れる方も多くいます。これを機に、ご紹介したイギリス家具の様式で気になるものがあった方は、アンティーク家具を手に入れてみてはいかがでしょうか?
こちらの企業では、高級輸入家具やオーダーメイド家具を取り扱っています。古代から受け継がれる美しさにモダンな品格をプラスした、色褪せない魅力をいつまでも味わえます。インテリアデザインにこだわりたい方は、ぜひ検討してみてください。
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